福山リビング新聞社が運営する女性のための生活情報サイト 福山のイベント・グルメ・エンタメ・お出かけ情報満載!
※次回発行は11月15日号(ネット新聞は14日アップ)です 土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.359
Q むせることと、誤嚥(ごえん)の関係について教えてください。
誤嚥とは、通常食道にいくべき食べ物や液体が誤って気管に入ってしまうことだとお話ししました(10月20日号)。気管にとっては異物であるものを外に出そうと、体が反応し、むせとなって現れます。むせている間は非常に苦しいものですが、この「むせる」という防御反応が現れないほうが、よっぽど怖いのです。
睡眠時の唾液の誤嚥や、飲み込む機能の低下による「むせない誤嚥」もあります。こういった場合は本人でさえ自覚がありません。このように本人も気付かぬまま誤嚥してしまうことを「不顕性誤嚥」といいます。
むせるのは「誤嚥しているのに、むせない」よりは良いのですが、一番良いのは「誤嚥なく、むせない」こと。そのためには、お口の機能を維持・向上する「嚥下体操」を行うことが重要です。
次回は、食事の前に行う「嚥下体操」についてお話しします。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2023年12月1日号掲載)
COPYRIGHT FUKUYAMA LIVING SHINBUNSHA ALL RIGHT RESERVED.