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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤の症状
Q 静脈瘤になるとどんな症状が出ますか。
伏在型下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
A 足(=下肢)の静脈が太く浮き出ているものを「下肢静脈瘤」といいますが、静脈瘤で受診するの人の多くは、静脈が太く拡張・蛇行していて見た目が気になるといった外見上、美容的な悩みを主に話されます。
静脈瘤ができるのは、足の静脈のうっ滞(血流が静脈内に停滞した状態)による静脈圧の上昇が原因ですが、血液がうっ滞(よどむこと)すれば足は疲れやすく、だるく、重くなります。静脈にある逆流防止弁が壊れて静脈瘤になれば、静脈から入ってきた血液の一部がたまって、足に余分な血液が滞ることになるので、これらの症状はさらに強くなります。しかし、静脈の障害は長い年月をかけて徐々に進むことが多いため、年のせいなどと思い、特に静脈瘤の症状としては自覚していない人も多く見られます。
静脈瘤のために歩けないほど痛みが強いということは多くはありません。特に安静時でも足先が痛い、歩行時にふくらはぎが痛くなるといった症状は静脈瘤では少なく、その場合は動脈の狭窄や閉塞が疑われます。ただ、だるさや重さが強くなり、鈍痛となることはあり、静脈瘤のあるふくらはぎが引きつるような感じで歩きにくくなることはあります。また長時間の立位や座位で静脈瘤の部分が痛むこともあります。外見的に拡張や蛇行が強い重症の静脈瘤よりも、むしろ程度の軽い静脈瘤の方が痛みを伴うことは多いようです。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2022年7月15日号掲載)
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