日帰り手術の流れ

Ｑ　下肢静脈瘤の日帰り治療について教えてください。

　Ａ　初診時に、問診、視・触診、超音波検査を行い、静脈瘤のタイプや重症度、治療の要否、治療法などを決めます。その後、弾性ストッキングの試着をしてもらい、治療の予約をしていただきます。
　

Ｑ　手術前の検査は？

　Ａ　血液・心電図・胸部エックス線写真で、手術予定日の１〜２週間前に行います。

Ｑ　手術当日は？

　Ａ　手術は、当院では毎日午後に行っています。予約時間に来院していただき、手術直前に超音波検査を行いながら、手術部位にマーキング（しるし）をします。その後、手術室に移動し、手術台に横になったら、点滴を入れ、血圧計や心電図、酸素飽和度、麻酔深度を知るためのモニター類を装着します。それが終了したら、点滴の途中から眠くなる静脈麻酔剤を流し始めると、うとうとと入眠します。
　次に目が覚めたら、手術は終わっています。そのため、手術は痛みを感じることなく、眠っている間に終わり、麻酔が覚めても、ほとんど痛みは出てきません。ですから、手術や術後が痛いのではないかという心配は無用です。術後１時間程度様子を見て、問題がなければ帰宅していただきます。─以上が、手術を受けられる方に共通した日帰り手術の流れです。
　

こぶのように膨らんだ下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）

　
　
【この記事の問い合わせ】
山本醫院　福山市引野町北2-8-28
TEL：084（943）2777

※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。（「リビングふくやま」2021年2月12日号掲載）