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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤の手術
Q 下肢静脈瘤の手術では、足の血管をふさいだり取ってしまうと聞きましたが、大丈夫でしょうか。手術後、血液はどこを流れるのですか。
A 大丈夫です。手術後は、血液は深部静脈を流れます。下肢の静脈には、表在静脈と深部静脈があり、静脈瘤は表在静脈の病気です。静脈還流にとって大切なのは深部静脈のほうで、弁が壊れまともに血液が流れなくなり害になっている静脈をふさいだり取り除いても、何の不都合もなく治療につながります。
Q 手術は痛い?
A ほとんど痛みはありません。手術の時には麻酔をするので、麻酔が効いていれば痛みは全くありません。最近の麻酔法としては、局所麻酔と静脈麻酔を組み合わせた方法が主に用いられ、眠っている間に手術が行われ、目が覚めたら手術は終わっています。術後もいくぶん創や下肢そのものが痛むことはありますが、ほとんどの人は「痛み止めの薬を飲まなくても済んだ」と言われます。
Q 手術後はどのくらいで歩けますか。
A 手術直後から歩けます。かつて私が血管外科の手術を始めたころは、腰椎麻酔や硬膜外麻酔などで、ストリッピング手術(静脈抜去術)が主流で、術後は1週間ベッド上安静が原則でした。しかし現在のレーザーやラジオ波による血管内焼灼術後は、麻酔から覚めると自力で手術台から降り、歩いて移動し、帰宅していただけます。
こぶのように膨らんだ下肢静
脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
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TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2020年12月11日号掲載)
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