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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤の症状を軽くする「弾性ストッキング」
Q 下肢静脈瘤で使用する「弾性ストッキング」とはどんなものですか。
A 「弾性ストッキング」は、文字通り弾力のある特殊なストッキングで、履くことにより足を締め付け、血流を改善します。普通のストッキングに比べ圧迫圧が強く、しかも単純にきつく足を締め付けるのではなく、段階的に圧迫する構造になっています。すなわち、足首に一番強い圧力がかかり、ふくらはぎから大腿(だいたい)部に向かって、上に行くほど段階的に圧が弱くなるように作られています。このような圧迫の仕方によって静脈の血液が上方向に流れやすくなり、逆流を少なくすることができます。
弾性ストッキングには、市販品と医療機関で処方される物がありますが、医療用の方が締め付ける圧が強いのでより効果的です。理・美容師、調理師、教師など、一日中棒立ちの機会が多い職業に就いている人には、少なくとも仕事中だけでも弾性ストッキングの着用をお勧めします。
家族や友達にもらった弾性ストッキングを履いている方がおられますが、サイズや圧力が合っていなかったり、破れていたりすると効果はありません。弾性ストッキングを選ぶ際に大切なのは、タイプ・サイズ・圧力です。タイプには、膝下までのハイソックスタイプ、太ももまでのもの、おなかまであるパンティーストッキングタイプの3種類があります。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃく
りゅう)で使用される弾性ストッキング(ハイソックスタイプ)
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山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2020年11月13日号掲載)
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