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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤ってどんな病気?
足の血管がこぶのように膨らむ「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」について聞きました。
Q:静脈瘤は、よくある病気だと聞いていますが…。
A: 下肢静脈瘤の発症は10人に1人ともいわれています。特に30歳過ぎの女性では60%以上、男性でも50歳を過ぎると50%と非常に高い発生率です。
Q:どんな症状があるのですか。
A: 足がだるい、重い、つる(夜間のこむら返り)、むくむ、かゆい、痛い、皮膚に変化があるなど、さまざまです。
Q:年齢や職業、遺伝や体質などとの関係はありますか。また、悪性の病気になることはありますか。
A: 女性は妊娠を契機として、男性は立ち仕事がきっかけで静脈瘤になる人が多く、職業的な要素もあります。発病は、ほとんどが20歳代後半以降です。
放っておくと皮膚の色素沈着、難治性の下腿潰瘍(かたいかいよう)になることもあります。体質は遺伝しやすいとされています。がんなどの病気になることはまずありません。
Q:命にかかわることはありますか。
A: 非常にまれですが、肺血栓塞栓(そくせん)症を合併したり、静脈瘤が破裂すると多量に出血し、命にかかわることもあります。
Q:初期の段階で、日常生活ですべきことはありますか。
A: 弾性ストッキングを着用し静脈が腫れないように圧迫したり、立ち仕事の途中で横になって足を高くしたり、足踏みなどの運動を心がけることは効果的です。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2020年9月11日号掲載)
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