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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤について教えてください
Q:自覚症状が全くない下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)もありますか。
A: あります。静脈瘤は見た目がボコボコしているので恥ずかしい、かっこ悪いといった美容上の問題以外には大した症状がないことも珍しくありません。しかも、極めてゆっくり進んでいくので、足がだるい、重い、疲れやすい、つるなどの自覚症状があっても、年のせいなどと思い、静脈瘤によるものとは気付きにくいのです。ですから、静脈瘤を治療した後に、それまであったさまざまな症状が消えることによって、初めてそれが静脈瘤によるものだったことが分かることも少なくありません。
Q:同じ立ち仕事をしているのに静脈瘤になる人と、ならない人がいるのはなぜですか。
A: 遺伝的素質やその他の誘因の差といわれています。立ち仕事をしている年数が長い人や妊娠・出産の経験のある人、また、両親やきょうだいに静脈瘤の人がいる場合、同じ条件下で仕事をしていても静脈瘤になる確率は高くなります。
Q:静脈瘤が悪性の病気になることがありますか。
A: ありません。静脈瘤のひどい人は、悪い病気ではないか、将来がんになるのではないかなどと心配しますが、そのようなことはありません。静脈うったい症候群による下腿潰瘍(かいよう)が悪化して皮膚がんになることがあるともいわれますが、実際には非常にまれです。
小伏在静脈(ふくらはぎ)にできた静脈瘤
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TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2019年3月9日号掲載)
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