福山リビング新聞社が運営する女性のための生活情報サイト 福山のイベント・グルメ・エンタメ・お出かけ情報満載!
※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤について知りたいことがあります
Q:職業と下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)は関係ありますか?
A: あります。静脈瘤は立ち仕事の人、特にあまり移動せず、1カ所にじっと立って仕事をする人にできやすい特徴があります。理・美容師、調理師、デパートなどの店員、教師、手術ばかりしている外科医などは静脈瘤になりやすく、職業病的な要素もあります。
Q:遺伝しますか。
A: なりやすい体質は遺伝します。静脈の病気に関する専門書には、静脈瘤は遺伝性のある疾患であると記述されています。欧米では患者の7、8割は血縁者にも静脈瘤があると報告されています。
Q:肥満体質は、影響しますか。
A: ある程度影響があります。太り過ぎ、特に女性の肥満と下肢静脈瘤との関連があるといわれています。肥満により腹部での静脈の流れが悪くなります。また肥満の方は運動不足の人が多く、ふくらはぎの筋ポンプ作用の働きが悪くなることで静脈瘤を起こしやすくなるといわれています。
Q:足のどの部分にできやすいのですか。
A: 膝からすねの内側とふくらはぎです。静脈瘤のできる場所は弁(逆流防止弁)不全の部位によって決まるので、最も多い大伏在静脈の弁不全による静脈瘤は、膝や下腿(かたい)の内側から始まります。進行すれば静脈瘤の範囲も広がります。小伏在静脈の弁不全によるものは、最初にふくらはぎに出てきます。
小伏在静脈(ふくらはぎ)にできた静脈瘤
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2019年2月9日号掲載)
COPYRIGHT FUKUYAMA LIVING SHINBUNSHA ALL RIGHT RESERVED.