土屋先生の噛めるはな歯（し）　vol.218

Ｑ：今回はインフルエンザと口腔（こうくう）ケアの関係について伺います。

Ａ：　お口は栄養を補給する大切な場所。同時に細菌やウイルスが入り込む入り口でもあります。　最近では口腔ケアを行うとインフルエンザの発症を90％防ぐことが示唆されるなど、口腔ケアの重要性を認識させられる調査結果が出ています。感染を防ぐためには感染しにくい生活環境を整えることに加え、免疫力や抵抗力を維持するためにバランスの取れた栄養を取り、適切なお口の清掃を行うことが重要です。
　免疫力は加齢により低下しますが、栄養状態が悪いとさらに低下します。大切なのはご自身のお口から食べることで、さまざまな栄養素を摂取できる能力を維持することです。また、唾液には殺菌や抗菌作用があり、細菌やウイルスの増殖を抑える効果があります。唾液の分泌を促すためにも、口腔ケアを行うことが大切です。
　

　

　
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※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。（「リビングふくやま」2018年1月7日号掲載）