土屋先生の噛めるはな歯（し）　vol.190

Ｑ：前回（10月15日号）は、上顎洞（じょうがくどう）と骨の量の減少についてのお話でした。今回は、上顎にインプラントを行うに適した骨を再生するサイナスリフト法について、ご説明いただきます。

　
　
Ａ：　上顎洞とは副鼻腔（びくう）の一つで、上顎の歯に非常に近い位置にあります。サイナスリフト法とは、この上顎洞内の、歯に近接した部位に骨を再生する方法です。通常のインプラント手術で用いる器材以外に特別な器材を必要とします。また、手術は通常のインプラント手術と比較して長時間となります。
　やはり患者さんの体への負担は増えるため、手術を行う場合は、術中の全身管理を専門にする麻酔科医により、静脈内鎮静法を用いながら全身状態を把握。患者さんの負担を減らし、安全な手術を行うことができます。
　サイナスリフト法を検討されるならば、器材が整い、全身管理を行える歯科医院や大学病院などにご相談されることをお勧めします。
　

　

　
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※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。（「リビングふくやま」2016年10月29日号掲載）