土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.173
Q:前回(1月23日号)に続き、「顎(がく)関節症」の原因について。
A: かつては噛み合わせの異常が原因とされていましたが、現在は次の因子が積み重なり、ある耐久限界を超えたときに発症するといわれます。
〔1〕ブラキシズム くいしばり、歯ぎしりなどの総称で、顎関節症の最大の原因。顎関節に過度の負担とダメージを与える
〔2〕ストレス 仕事や家庭のストレスにより筋肉が緊張し、くいしばりや夜間の歯ぎしりを起こす
〔3〕偏咀嚼(そしゃく) 左右の一方で噛む癖。片側に多くの負担が掛かる
〔4〕顎(あご)や筋肉に負担を掛ける癖や習慣 うつぶせ寝、頬(ほお)づえ、顎の下に電話を挟むなど
〔5〕悪い噛み合わせ 不良な歯列矯正や歯科治療で噛み合わせが悪くなる
〔6〕その他 歯科治療で大きく口を開いた、顎や頸部等を打ち、顎関節やじん帯を損傷したなど
顎関節の傷み、口が開けづらいなどの症状が治らない場合は、かかりつけの歯科医院で受診を。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2016年2月13日号掲載)