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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 陥入爪の治療(コレクティオ法)について
Q:陥入爪(かんにゅうそう)治療に、形状記憶装置付きの超合金ワイヤー法があることを、前回お聞きしましたが、この方法は、皮膚縁から3mm以上爪が伸びている必要があるとのことでした。深爪などで、爪が伸びていないときの治療法を教えてください。
A: 陥入爪の多くの症例は深爪であり、爪を伸ばそうとしても皮膚に刺さって痛いため伸ばせない場合が多く、超合金ワイヤーの適応外になります。
爪が伸びていない場合には、爪縁に弾性ワイヤーを装着する方法があります。コレクティオやVHOと呼ばれる方法で、この方法は、超合金ワイヤー法と同様に、爪の過度の湾曲に対し、弾性の強いワイヤーを爪に装着させることで改善させます。
超合金ワイヤー法は、爪の先端近くに穴を開け、ワイヤーを通しますが、コレクティオ法は爪の側縁にワイヤーを引っかけ、そのワイヤーをフックで締め上げることで湾曲を矯正します(イラスト)。
この方法の利点は、爪の先端にワイヤーを装着する必要がないので、爪が短い患者さんにも施術が可能なことです。また、爪の先端ではなく中間が強く湾曲し疼(とう)痛を訴える症例には、超合金ワイヤー法より有効です。通常治療に痛みを伴わないので、麻酔も必要ありません。適応禁忌がなく、糖尿病、慢性動脈閉塞(へいそく)症、出血傾向、白血病などの基礎疾患のある患者さんにも行うことができます。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2015年11月14日号掲載)
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