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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.148
Q:虫歯があると、宇宙飛行士になれない?
A: 宇宙飛行士は、打ち上げ前に、外れそうな詰め物はないか、飛行中に悪化しそうな歯はないか、歯科医師の検診を受けます。
船外活動の時、宇宙服の中は約0.3気圧に減圧されます。宇宙飛行士はその減圧環境で作業するので、虫歯が進行して歯に空洞ができていると、中の空気が膨張して歯を内側から圧迫するために、痛みが生じる場合があります。やがて空洞の中の空気は詰め物のすき間から抜け、周囲の圧力と同じに。船外活動を終えて1気圧の船内に戻ると、虫歯の空洞は約0.3気圧に減圧されているため、虫歯が押し込まれるような痛みが生じる場合があります。
このように、圧力差が異なる環境での作業は思わぬ症状を引き起こす場合が…。同様に、減圧環境下にさらされる戦闘機パイロット、加圧環境下にいるスキューバダイバーや潜水艦操縦士なども、虫歯治療が必要です。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2015年1月24日号掲載)
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