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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.147
Q:肥満と歯周病に関連があるって本当?
A: 肥満の人は歯周病になりやすいことが、さまざまな研究機関により報告されています。ある大学の調査では、BMIが20未満(やせ・正常)の人を1とすると、BMIが20〜24.9(正常)の人は1.7倍、25〜29.9(肥満1度)の人は3.4倍、30以上(肥満2度以上)の人は8.6倍も歯周病になるリスクが高まるという結果になりました。
脂肪組織で作られる「TNF-α」という物質は歯を支える骨を溶かし、歯周病を進行させる作用があります。このため、「TNF-α」の多い肥満の人は歯周病になりやすいのです。
肥満から糖尿病になって血糖値が高くなると、唾液(だえき)や歯肉のブドウ糖の量も増えます。細菌にとってブドウ糖は非常に利用しやすい栄養源。結果として細菌の活動が活発化し、歯肉にも悪影響を及ぼします。
歯磨きだけでなく、食生活を正すこともお口の健康には大切です。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2015年1月7日号掲載)
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