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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 巻き爪の治療(ワイヤー法)について
Q:巻き爪(づめ)の治療について教えてください。
A: 巻き爪で受診される方は、強い痛みを訴える方がほとんどで、その苦痛を速やかに取り除く治療法に、外来処置室で行う「ワイヤー法」があります。形状記憶合金合金でできた0.5mmのワイヤーは、強い復元力を持っており、折り曲げても元の真っすぐな状態に戻ろうとするため、下図のように巻いた爪の2カ所に穴をあけ、ワイヤーを装着すると、変形した爪がワイヤーの弾性力により矯正されます。
Q:長所と短所を教えてください。
A: 長所は、爪だけに処置を行うため麻酔が必要なく、約5分で行えます。また、効果が早く、ほとんどの症例でワイヤー装着後速やかに痛みが軽減します。これは爪の食い込みがワイヤー装着直後から消失するためです。術後も入浴や運動の制限はありません。
短所は、ワイヤーを装着するために爪が皮膚の先端より2mm以上伸びていることが必要です。そのため深爪をしている場合は爪が伸びてくるまで待たなければなりません。さらに、肉芽(にくげ)を伴っている場合は、その処理をしてからワイヤーを装着することが必要なので、処置のため局所麻酔を行う必要があります。また、保険適応でないため、保険外診療となる点が挙げられます。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2014年12月13日号掲載)
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