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肛門周囲膿瘍の症状と治療法について
Ｑ：肛門（こうもん）の周りが急に腫れて激しく痛むため病院に行ったら、肛門周囲膿瘍（のうよう）と言われました。どんな病気か教えてください。
Ａ： 腸と肛門の境である歯状線のくぼみは、肛門小窩（しょうか）あるいはクリプトと呼ばれていますが、その中に、腸の中に無数に存在する細菌が入り込み、感染を起こし化膿することがあります。この化膿によって膿（うみ）が肛門の周りに大量にたまった状態を、肛門周囲膿瘍といいます。
Ｑ：どんなときに起こりやすいのですか。
Ａ： 多くの例では、下痢が続いた後などに強い痛みと肛門周囲の腫れやしこりがみられるようになり、次第に痛みが増して、熱感も出てきます。この部分が浅い場合は肛門の周囲が赤く腫れあがります。深い場合は、外から見ても分からない場合がありますが、周りを押すと、そこに強い痛みを感じます。全身がだるく熱感が出て鈍痛が常にあり、時に排尿困難になることもあります。増悪すると歩行困難になり、せき、クシャミなどで激痛が起こります。Ｑ：そのままにしておくとどうなるのですか。
Ａ： 肛門周囲膿瘍は放っておくと、膿が自然に皮膚を破って肛門の外や内に流れ出ることもありますが、抗生剤などはごく軽い場合を除いてほとんど効かないので、早期に受診して、直ちに切開排膿等の処置をする必要があります。膿が出てしまうと痛みも腫れも治まり、約30％の人は完治します。残りの70％の人は、肛門小窩から膿の出口までにトンネルを形成してしまった場合�犲Δ蹐Ν瓩箸いΔ海箸砲覆蠅泙后�
山本裕（ゆたか）先生
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山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL：084（943）2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。（「リビングふくやま」2014年9月13日号掲載）
