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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.129
Q:最近、再生医療が話題になっていますが、歯は再生できますか。
A: まず、再生医療を語る上で知っておかないといけない「ES細胞」と「iPS細胞」について。
ES細胞は、受精して5〜7日成長した受精卵の内部細胞塊から得られる万能細胞で、さまざまな組織に分化する能力があります。しかし、ES細胞を採取するためには受精卵を壊さなければならず、組織を再生できたとしても、他人に移植すれば免疫拒絶が起こる問題点がありました。
一方、iPS細胞は患者自身の体細胞に4種類の遺伝子を導入することで得られる万能細胞なので、ES細胞の作製時における倫理的問題や免疫拒絶の問題を一挙に解決でき、大きな注目と期待を集めています。
現在、さまざまな機能が備わった臓器はまだ再生できていません。今後、3Dプリンターやバイオマテリアルなどの素材・技術と組み合わせた発展が期待されています。次回は、歯の再生について。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2014年4月12日号掲載)
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