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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤のレーザー治療について
Q:下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)のレーザー治療について教えてください。
A: 2012年の1月に下肢静脈瘤のレーザー治療が保険適応となりました。欧米ではすでに学会が第一選択に推奨する治療法になっていますが、わが国でも急速に普及し、2年間で、約6万件行われています。
こぶのように蛇行した「伏在型静脈瘤」
Q:具体的な治療方法は?
A: 治療する血管(伏在静脈)の中に、約1mmの細い光ファイバーを挿入し、その先端からレーザービームを照射します。レーザーが血管内の血液と血管壁に作用して、逆流している病気の静脈をふさぎ血流を遮断することで根治します。
Q:治療に痛みは伴わないのですか。
A: 静脈内にカテーテルを挿入したら、血管の外壁を取り囲む鞘(さや)のような狭い部分に、低濃度の局所麻酔薬を注入します。すると血管の周りが水に浮いたような状態になるため、痛みもなく、やけどなども負わず、安全に治療ができます。ただ保険適応となっている980ナノメートル半導体レーザーの副作用として、照射部位の内出血や突っ張り感を認めることがあります。内出血は3週間以内に跡形もなく消失します。
Q:入院は必要ですか?
A: レーザー治療は、通常、日帰り手術で行われます。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2014年2月8日号掲載)
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