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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.117
Q:前回(9月14日号)に続き、金属アレルギーの治療法について伺います。
A: 歯科用の合金にはさまざまな金属が使われます。中でも、アレルギーを引き起こしやすい金属は、ニッケル、水銀、クロム、コバルト、亜鉛、パラジウムなど。まず、どの金属がアレルギーの原因なのかを明らかにするために、皮膚科でパッチテストを行います。
イオン化した金属を含むばんそうこうを一定期間、背中の皮膚に貼り付け、赤くなれば陽性です。次にごく微量の金属を口の中から採取し、電子顕微鏡などの専用装置で元素を分析します。パッチテストで陽性反応が出た金属が含まれていれば、口の中の金属が原因物質として判断されます。
こういった金属は除去し、代わりにセラミックやプラスチックの材料、パッチテストで陽性とならなかった金属を用いて治療します。元素分析は、近隣の国立大学歯学部で受けられます。興味がある方は一度、かかりつけの歯科医院にご相談を。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2013年9月28日号掲載)
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