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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.114
Q:今回は、歯周病治療で最近注目を集めている“プロバイオティクス”について伺います。
A: 40歳代の実に40%以上が歯周病にかかっているといわれます。歯石除去や歯周病で悪い菌に感染した歯肉や骨を削り取るなどの外科治療は一定の効果が認められていますが、原因に根差した治療法ではありません。そこで最近注目を集めているのが、プロバイオティクスによる治療です。
プロバイオティクスとは人体に良い影響を与える細菌をうまく利用して悪い影響を及ぼす細菌をコントロールするという新しい概念です。例えば、善玉の乳酸菌を含む食品を取ることで、胃潰瘍(かいよう)や胃がんの原因菌となる「ピロリ菌」を退治できることが知られています。これと同様に歯科でも歯周病の原因となる悪玉の細菌を駆除し、その後に善玉の細菌を植え付けることで、口の中の細菌の環境を改善する試みがなされています。
次回は、プロバイオティクスの応用について。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2013年8月10日号掲載)
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