赤、緑、黄色、オレンジ…。色鮮やかな夏野菜が店頭に並んでいますね。どの野菜も旬に味わってこそ、おいしさもひとしお。でも、メニューがマンネリなのよね…という方も多いのでは。そこで、連載コラム「くどせさんちのHappyレシピ」でおなじみの料理愛好家・くどせかずえさんに、旬の夏野菜「ゴーヤ」「トマト」「カボチャ」を使ったアイデアレシピを教えていただきました。
★ゴーヤ★
「苦瓜」の名の通り、非常に苦味が強いのが特徴。ビタミンC、ミネラル分が豊富で、加熱してもビタミンが壊れにくいため、体調を壊しやすい夏にぴったりの食材です。鮮やかな緑色で、表面の突起が硬めのものが新鮮
【ゴーヤの苦味が気になるときの下処理】
好みの大きさに切った後、塩をして10分ほど置き、さっとゆでると苦味が和らぎます。ゆで過ぎると食感が損なわれるのでご注意を!
「ゴーヤ豚キムチ〜カレー風味」
材料〈4人分〉
・ゴーヤ…1本(約240g)
・豚薄切り肉…200g
・キムチ…200g
・カレー粉…小1/2〜1
・塩、こしょう…少々
・ゴマ油…大1
・白ゴマ…少々
作り方
【1】ゴーヤは縦半分に切り、種とわたをスプーンで取り除き、5mmの厚さに切る。豚薄切り肉、キムチも食べやすい大きさに切る
【2】フライパンを強火で温め、ゴマ油を入れて豚薄切り肉を炒め、塩、こしょうをふる
【3】【2】にゴーヤを入れ、火が通ったら、キムチ、カレー粉を加えて炒め、全体的になじんだらOK
【4】器に盛り付け、ひねりゴマ(ゴマを少量ずつつまみ、指と指をひねり合わせて香りを出したもの)をふって出来上がり
「ゴーヤの簡単ピクルス」
材料
・ゴーヤ…適宜(※)
・らっきょう酢…適宜(※)
※空き瓶などに入る量で
作り方
【1】ゴーヤは縦半分に切り、種とわたをスプーンで取り除き、5mmの厚さに切る
【2】煮沸消毒した瓶に【1】を入れ、らっきょう酢をひたひたになるまで入れる
【3】【2】を冷蔵庫で一晩置いたら出来上がり
※一晩では歯ざわりなどが残り、1〜2日置くとしっかり漬かります。お好みでどうぞ
「ゴーヤのクリームチーズ和え」
材料〈4人分〉
・ゴーヤ…1/2本(約120g)
・ラディッシュ…2個
・クリームチーズ…50g
〔A〕しょうゆ…大1/2
〔A〕わさび…小1
・かつお節…適宜
作り方
【1】ゴーヤは縦半分に切り、種とわたをスプーンで取り除き、5mmの厚さに切る。ラディッシュも5mmの厚さに切り、それぞれ塩(分量外)をして、しばらく置く
【2】クリームチーズは滑らかになるまで練り、〔A〕を加えてよく混ぜる
【3】【1】の水気をキッチンペーパーなどでしっかりふき取ってから、【2】に入れて和える
【4】器に盛り、かつお節をのせる
※和えて時間がたつと水分が出てしまうので、手順【3】でしっかり水気を切ること
★トマト★
一年を通してさまざまな種類が店頭に並びますが、6月〜8月が旬。100g当たり19kcalと低カロリーで、ビタミン、ミネラルが豊富。赤い色素の素になるリコピンは、生活習慣病予防に注目されている成分です。保存の際、温度が低過ぎると味が落ちるので、夏場以外は常温で保存を
「卵かけご飯〜トマト&韓国のりのせ」
材料〈2人分〉
・トマト…1個
・韓国のり…全形1枚
・コチュジャン…適宜
・卵…2個
・しょうゆ…適宜
・ご飯…2膳
・白ゴマ、ネギ…少々
作り方
【1】トマトはざく切りにしてボウルに入れ、そこに韓国のりを手でちぎって入れる。さらにコチュジャンを加えて和える
【2】卵かけご飯を作り、上に【1】をのせ、小口に切ったネギ、白ゴマを散らす
※トマトの酸味で、サッパリとした味の卵かけご飯になります。コクのある韓国のりも味のポイント
「つゆだくトマト」
材料〈4人分〉
・ミニトマト…1パック
・めんつゆ(ストレート)…適量
・しょうが汁…少々
作り方
【1】ミニトマトは湯むきする(トマトのおしりに楊枝で小さな穴を開け、沸騰した湯に漬けて皮が弾けたら冷水に取り、皮をむく)
【2】【1】を容器に入れ、しょうが汁、めんつゆをひたひたになるまで注ぎ、冷蔵庫で一晩置く
※よく冷やしてどうぞ。めんつゆの味が染みて、おつまみにもピッタリです
★カボチャ★
露地ものの旬は6月〜9月。緑黄色野菜の代表で、カロチンやビタミンに加え、タンパク質やミネラル、食物繊維など、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。カット売りのカボチャは、果肉の色が濃く、種がびっしりと詰まっているものがおいしい証拠。使い切れなかったら、種やわたを取り除いてから、ラップにくるんで保存すると長持ちします
「カボチャの梅しそサラダ」
材料〈4人分〉
・カボチャ…1/4個
・梅干し…大2個
・マヨネーズ…大1
・大葉…4枚
・塩…少々
作り方
【1】カボチャは種とわたを取り、1.5cm角に切って耐熱容器に入れ、ふたをして700Wのレンジで3分加熱する。いったん取り出して混ぜて、さらに3分加熱し、柔らかくなったらふたを開けて冷ましておく
【2】梅干しは種を取り、包丁の背でたたいて、マヨネーズと混ぜる。大葉は千切りにする(混ぜ込み用と飾り用に分けておく)
【3】ボウルに【1】と【2】を入れて和える
【4】器に盛り付け、飾り用の大葉を添えて出来上がり
※梅干しの酸味で、さっぱり食べられるサラダです
「カボチャと豆腐のスープ&はし休めの一品」
材料〈4人分〉
・カボチャ…1/4個
・玉ネギ…1/2個
・水…400cc
・絹ごし豆腐…1丁(150g)
〔A〕鶏ガラスープ…小2
〔A〕薄口しょうゆ…小1
・サラダ油…少々
作り方
【1】カボチャは皮をむき(★)、種とわたを取って2cm角に切り、玉ネギは薄切りにする
【2】鍋にサラダ油を入れて温め、【1】を中火で炒めて玉ネギ透き通ってきたら水を加え、カボチャが柔らかくなるまで煮る
【3】ミキサーに【2】を移して、軽く水を切った絹ごし豆腐を入れて撹拌(かくはん)する(熱いと飛び散ることがあるので要注意)
【4】【3】に〔A〕を加えてさらに撹拌し、鍋に戻して温めれば出来上がり。冷やしてもおいしいです
※濃厚な味のスープです。豆腐の味に左右されるので、お好みの豆腐を使ってくださいね
★手順【1】で出たカボチャの皮は千切りにして、だしを取った後のいりこと一緒に、油をひいたフライパンでしょうゆ・みりんで甘辛く味付けすると、はし休めの一品になります
くどせ かずえ
フードコーディネーター(食の商品開発)取得。冷蔵庫の中身とにらめっこしながら毎日の料理を考えるのが趣味の市内在住ミセス。アイデア料理が得意
(「リビングふくやま」2010年8月7日号掲載)