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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.106
Q:最近、祖母の口がひどく渇いて、舌の痛みを訴えています…。
A: 暖かくなる季節の変わり目、高齢の方は熱中症を起こしやすいことが知られています。その理由として、老化に伴う外分泌腺の機能低下が挙げられます。汗を出す汗腺は外分泌腺ですから、汗腺の機能が低下すると汗をかきにくくなり、体温調節がうまくできなくなります。一方で、口の潤いを保つのに重要な働きをするのがだ液です。
汗腺と同様にだ液腺も外分泌腺であり、老化による機能低下で、だ液の分泌量も低下します。特に不安定な入れ歯をしていて口が渇くと唇の裏側や舌が擦れ、痛みを生じることがあります。症状改善にはこまめな水分補給と入れ歯の調整、だ液腺のマッサージなどが効果的です。口の潤いを保つ人工だ液などの保湿剤、だ液分泌促進剤などもあるので、歯科医院に相談してみてください。
次回は、口腔(くう)機能を改善する口腔リハビリテーションについて。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2013年4月13日号掲載)
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