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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 肛門疾患の診察について
Q:痔(じ)で悩んでいますが、診察を受ける勇気がありません。診察はどのようにするのですか。また、受診する際の心構えも教えてください(福山市・女性)。
A: 肛(こう)門の診察に当たっては、患者さんの羞恥(しゅうち)心や恐怖心をいかに軽くするかが大変重要です。診察前に患者さんの不安を和らげるように、出血や痛み、腫れや脱出、排便の状態などに関して質問・会話を交わしますが、このことで前もって肛門疾患のおよその診断が付くこともあります。
特に痛みの程度を知ることは、できるだけ痛くない触診や肛門鏡による診察を心掛ける際に大切です。また、普段の気になる症状について、あらかじめメモしたものを持参していただくと、より参考になり、言い忘れも避けることができます。
痔は生活習慣病ともいえる疾患です。日々の生活での食事の内容や排便習慣、仕事の負担やストレス、睡眠時間、座りっ放しの業務か否かなど、痔になりやすい環境かどうかを教えていただくことも必要です。
視診、触診はシムス体位といって、横向きになり膝を曲げた姿勢(イラスト)で行います。この体位は、仰向けになる採石位に比べて、特に女性では羞恥心が少なくて済み、検者も診察しやすくなります。穴開きシーツを掛けて、肛門部以外はなるべく覆うようにすることで、患者さんの羞恥心は一層軽減するようです。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2013年4月13日号掲載)
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