下肢静脈瘤の日帰り手術について

Ｑ1：下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）の日帰り手術について教えてください。
Ｑ2：手術はどんな方法でするのですか。
Ｑ3：レーザー治療は、保険が利かなくて、治療費が高額だと聞いたのですが。

　
Ａ1：下肢静脈瘤には、さまざまな病状、段階があり、すべての方に手術が必要なわけではありません。下肢静脈瘤は、静脈の中を流れる血液（静脈血）が逆流するために、多彩な症状を呈します。その逆流の程度や症状、深部の静脈や全身的な合併症などを精査して、手術が必要か、また可能かなどが決められます。
Ａ2：足の最も太い静脈である大・小伏在静脈に逆流がある場合には、最近はレーザー治療が行われるケースが増えています。
Ａ3：昨年1月から、レーザー治療も保険適応となり、従来の傷んだ静脈を抜き去るストリッピング手術と、ほぼ同額で行うことができます。保険での手術名は「下肢静脈瘤血管内焼灼（しゃく）術」といい、傷んで害になっている静脈の中に光ファイバーを挿入して、レーザーを照射し、ふさいでしまう治療法です。下は、静脈の中にレーザーを照射しているイメージ図です。
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※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。（「リビングふくやま」2012年3月10日号掲載）