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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です けがやキズの治りを早くしてくれる「湿潤(しつじゅん)療法」ってなに?
最近、雑誌やテレビなどでも目にする機会が増えてきた「湿潤療法」。「何となく聞いたことあるな」という方、多いのではないでしょうか。
今月からスタートするこのコラムでは、福山青葉台病院の金子克彦先生に、「湿潤療法」について分かりやすく説明していただきます。
やけどをすると水膨れ(水疱)ができることがあります。水疱は破るのと、破らないのとでは、どちらが早く治るでしょうか。正解は、破らない方です。水疱の中には、染みだしてきた浸出液があり、「細胞成長因子」と呼ばれる、キズが治るのに必要な命令を出す物質を多く含んでいます。水疱が破れて液を逃してしまうと、当然治りが悪くなります。治るのに必要な細胞も、乾燥すると死んでしまいます。
細胞のために必要な栄養分と水分、そして増殖するのに必要な細胞成長因子があって、初めてキズは治ります。やけどの水疱のようにこの液をキズの部分に残し、本来の治癒能力を助けるのが、湿潤療法です。
次回は、「けがをしたらまずどうしたらいいの?」という疑問にお答えします。
【この記事の問い合わせ】
青葉台クリニック 福山市青葉台1-10-20
TEL:084(947)6565
※このコラムは、青葉台クリニック 院長・金子克彦先生
に伺っています。
(「リビングふくやま」2011年5月21日号掲載)
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