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※次回発行は12月27日号(ネット新聞は26日アップ)です 下肢静脈瘤のレーザー治療について
Q:レーザー治療は、どんな静脈瘤(りゅう)にも行えるのですか。
A:イボ痔は俗称で、正式には“痔核”といい、内痔核と外痔核があります。赤ちゃんが、お母さんのおなかに宿ったときには、肛(こう)門にはまだ穴が開いていません。お母さんのおなかの中で大きくなっていく過程で、将来肛門になる辺りのお尻の皮膚がだんだんくぼんできて、また腸(粘膜・直腸の始まり)もおりてきて、妊娠の8週目〜10週目に、トンネルが開通するように、互いにつながります。この粘膜と皮膚のつなぎ目の部分は、ギザギザの歯並びのように見えることから“歯状線(しじょうせん)”と呼ばれています。
直腸(粘膜)と肛門(皮膚)は、互いに異なる性質を持っており、歯状線より下は直腸から送られてきたものが、液体、固体、気体のいずれなのかを区別することができる知覚神経がかよっています。歯状線より上は、自律神経がかよっているので痛みを感じませんが、下は知覚神経がかよっているので、ここに痔ができると痛みを感じます。
外痔核に血栓(せん)ができて急に腫れあがる血栓性外痔核は、激しい痛みが特徴的です。内痔核の軽いうちは出血などしても通常痛みは伴いません。このように痛みの有無で、痔のおおよその位置が分かります。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2012年9月8日号掲載)
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