土屋先生の噛めるはな歯（し）　vol.219

Ｑ：今回は口腔（こうくう）乾燥について伺います。

Ａ：　口腔乾燥は口腔内の細菌増殖を誘発し、口臭や乾皮などの症状をきたします。特にご高齢の方であれば、飲み込む力も衰えているため、細菌が肺に入り込み、いわゆる誤嚥（ごえん）性肺炎を起こしやすいため、注意が必要です。口腔乾燥している場合は、舌表面にひび割れが見られることもあります。原因はさまざまありますが、対処法として、基本的に体内の水分量を増やすことが必要です。食事では唾液の分泌を促すため、甘味や酸味を積極的に摂取します。逆に、辛味や過度に熱いものは控えましょう。また、保水成分を多く含むいわゆる「ネバネバ系」の食べ物（おくら、もずく、納豆など）を摂取することも効果的です。
　うがい薬の中には、口腔乾燥を誘発するものもあります。うがい薬を使用する場合は、保水効果のあるものを選んでください。
　

　

　
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土屋歯科医院　御船町1-12-6
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※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。（「リビングふくやま」2018年1月20日号掲載）