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土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.145
Q:歯科用インプラント(チタン製の人工歯根)にも、消費期限があるのしょうか。
A: メーカーを問わずチタン製のインプラントすべて、「老化」することが最近の研究で分かりました。
ここでの老化とは、時間経過とともにインプラント表面に大気中にある炭化水素などの炭素化合物が付着し、「不動態層」が生成されることでインプラント表面のフレッシュさが失われる現象を指します。この「不動態層」がインプラント表面に形成されると水分をはじくようになり、骨との結合に必須な血液との接触が阻害されるのです。
最近では、酸化チタンが持つ光触媒作用を利用して紫外線を照射することで「不動態層」を除去し、フレッシュさを取り戻すことで、骨との生着が向上することが分かりました。これが「光機能化」と呼ばれる技術です。
次回は「光機能化」以外の、インプラント老化対策についてお話しします。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2014年12月13日号掲載)
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