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■お知らせ 弊社発行の「リビングふくやま」は諸般の事情により今号で休刊となります。長い間ご愛読ありがとうございました。 熱傷(やけど)の跡(あと)について
前回は低温熱傷(やけど)についてお話ししました。今回は、やけどの跡について。跡が目立つ・目立たないは何によって決まるのでしょうか。
やけどの状態はその深さによって、1度、2度、3度に分けられます。
1度は、皮膚の表面・表皮部分が傷む状態。しばらくの間赤くなりますが、時間の経過とともに治ります。跡もほとんど分からないか、全く分からない程度で済みます。
2度は、水膨れができたり、できてもすぐに破れてしまうやけどです。きちんと処置を行えば、ほとんど分からない程度に治ります。治った直後の皮膚はやや赤みを帯び、時間の経過とともに元の色に戻りますが、シミになりやすいため、肌を出す場合は日焼け止めクリームなどをつけた方が良いでしょう。
一番深い3度は、やけど直後でもあまり痛みを感じません。神経も傷ついてしまうからです。真皮(皮膚の深い部分)まですべて破壊され、治るまで時間がかかる上に、瘢痕(はんこん=皮膚が盛り上がった傷跡)になりやすいため、いわゆる“跡の残った”治り方になってしまいます。さらに見た目を整えようとするなら、皮膚移植など別の治療が必要になります。ちなみに、最初は2度だった低温やけどが3度に進行することもあります。
やけど以外のケガでも、その傷の深さなどで跡の残る程度が変わります。乾燥させてしまうと跡が残りやすくなるので、可能な限り湿潤環境を保つことが大切です。
【この記事の問い合わせ】
青葉台クリニック 福山市青葉台1-10-20
TEL:084(947)6565
※このコラムは、青葉台クリニック 院長・金子克彦先生
に伺っています。
(「リビングふくやま」2012年2月18日号掲載)
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